手帳好きな方って、とても多いですよね。スケジュール管理だけでなく日記帳代わりとして、デジタルツールとは違った良さがあり私も大好きです。
でも……使いきれますか?
マメな方や予定が多い方は書くこともたくさんありそうですが、手帳で管理しなきゃいけないような用事なんてほぼないうえ、日記もちゃんとは続かないズボラな私は、空白だらけの手帳(日記帳)が溜まっていくばかりでした。
もったいなさと、手帳を無駄にしてしまった罪悪感、捨てたくてもところどころに思い出が書いてあるから処分できないもどかしさ。
それを何とかできないかと使い始めたのが、1冊で数年分を書き込むことができる連用日記です。
使い始めてから13年、先程の悩みは丸々解決し、保管も今のところたったの3冊で済んでいます。
連用日記だからこそ、毎日書かなくてもOK!!
連用日記ならではの面白さも気に入って、なんだかんだ続いています。
今回は、日記をつけたくても毎日書けない方にこそ連用日記はおすすめ!というお話です。
連用日記って?
連用日記は、3年・5年・10年などの一定期間、同じ日付の出来事を同じページに書き込める日記帳です。
例えば3年連用日記では、11月25日の欄には、縦に3年分の11月25日の記録が並びます。
日付入りのものはほとんどが1月1日からスタートしていますが、自分で日付を書き込んで、好きな日から始められるタイプもあります。
私は最初、3年連用日記から始めて、そのあと5年日記を2冊使用しているので、この3冊の中に13年間の大体の記録が残っています。
5年連用日記の良いところ
- 書かない日があっても、使いきった感を味わえる
- 2年目以降からさらに楽しくなる
- 保管時にかさばらない
最初の3年日記は、1ページに2日分の日付が割り振られているタイプだったので、スリムではありますが1日当たりの書き込むスペースがやや少なめでした。
次はもう少し広く書き込めるものを試してみたくなったので、1ページ1日分の日付でハードカバータイプの5年連用日記を使ってみることに。
10年連用はさすがに長くて飽きそうだし、新しい日記帳を選ぶことも楽しみの一つなので、5年に1度くらいは買い換えたかったからです。
結果、適度にページが埋められて、飽きのこない5年サイクルが私にはいちばん合っていました。
書かない日があっても、使いきった感を味わえる
1日1ページのタイプの日記帳であれば、1ページに対して3年連用では3回、5年連用なら5回記入するチャンスがあります。
そのため毎日書かなくても、見開きで見るとどこかしらには書いてある可能性が高まりますよね。
真っ白なページが何枚も続いているより、たった一言でも何かが書いてあれば、「使ったぞ!」という謎の達成感が味わえます。
書くことがない&書きたくない日は、恥ずかしながらこんな落書きでごまかす!!
「いや、一言だけじゃ物足りない!」という方も大丈夫です!
100均のシールなどをちょこっと貼るだけでも、使いきった感をアップさせることができます。
文字がびっしりと埋まっているよりも、一言もしくは数行だけとか、ページに多少のすき間があったほうがわりと見やすかったりします。
だから毎日埋め尽くせなくても案外気にならないし、どうしてもスペースを埋めたければあとからでもシールや落書きでごまかせるので、ムダな空白ページや使いきれなかった罪悪感が減ります。
最初は私も「せっかくなら毎日書いて埋め尽くしたい!」と思ってましたが、今ではその呪縛から解放されて、のんびりマイペースに書けるようになりました。
1ヶ月ぐらい書かないような時期があっても、5年日記の連続性は横一列なので、ページ単位で見たらあまり気になりません。
そのため、1年ごとの日記帳と比べて5年連用日記は白紙が圧倒的に少なく感じられ、1冊使いきったような満足感が得られるというわけです。
■使いきった感を出す方法・まとめ
- 一言でもいい、あとからでもいい、書く
- シールを貼ってみる
- ワンポイントの落書きをしてみる
2年目以降からさらに楽しくなる!
1年目は、新しい日記帳を使うこと自体がウキウキして楽しいですよね。
しかし連用日記の真の楽しさは、2年目以降にあります。
日記帳を開くたびに前年以前の今日は何をしていたのかが目に入るので、毎日懐かしい気持ちが味わえたり、自分や周りの変化を年単位でとらえることができます。
もし前年が空白でもまったく問題ありません。
続けていくうちに数か所ぐらいは書いてあったりすることが多いので、年数が経てば経つほど楽しめます。
予定が少なくても大丈夫!記入する内容は、特別なイベントじゃなくても日常のことで十分です。
ハードルをとことん下げましょう。
書くことが思いつかない…という方は、のちほど『連用日記を楽しむためのコツ』で具体例をご紹介しますので、よければそちらも参考にしてみてくださいね。
保管時にかさばらない
連用日記は、書きたい気分にムラがあるような人(私)にオススメです。
日々の記録をおしゃれに可愛く書き込む、1日1ページタイプのほぼ日手帳みたいなものもとても憧れますが、私には絶対無理!!!
白紙だらけの日記帳になる自信があるので、無駄にしている罪悪感ばかりが募ってしまうと思います。
所々にちょろっと書いてあるだけの手帳は見返しても全然面白くないし、無駄にかさばってしまい、紙も保管するスペースももったいない。
とはいえ、そういうのに限って大切な思い出が書いてあったりして、処分しがたいんですよね。
そんなムダ日記の増産をストップさせるために手を出したのが連用日記でした。
最初にも書きましたが、現在13年目でたった3冊。
これから仮に30年生きたとして、今まで通りであれば空白の多い手帳が30冊になってしまいます。
でも5年連用日記だと、30年分の記録がたったの6冊!省スペース!!
冊数が少ないと、この先年齢を重ねても整理・保管がしやすくてラクだし、気軽に手に取れるので「書いて終わり」ではなく、読み返すことでそのあとも長く楽しめる点も大きなメリットです。
書きたいときにだけ書く日記帳じゃダメなの?
「続かないなら、書きたいときだけ書き込める日記のほうがいいんじゃない?」と思いますよね?
そう、そのとおりだと思います。それでもいいんです。
あえて日記帳にしなくても、お気に入りのノートに書きたいときに書けるのも便利です。
それでも連用日記が良いと思う理由は2つです。
連用日記だからこそ、程よい心理的負荷で続けられる
完全に書きたいときだけでいいとなると、私は確実に書かない日が増えます。
連用日記は、「毎日書かなくてもいいんだけど、一応その日の日記スペースが割り当てられているよ」っていう小さな心理的負荷があることによって、程よく続けられるんじゃないかなと思います。
毎日書かないと日記帳が無駄になっちゃう!と焦り過ぎることもなく、かといって完全に自由でもないちょうどよい加減が、連用日記にはある気がします。
数年前の今日を、日々振り返る面白さ
普通の日記帳だと、1年経ったら棚の奥にしまい込んでしまって、見直すことはなかなか少なくないですか?
私は時々大掃除のときなんかにパラパラめくって懐かしむぐらいで、大概はほぼ白紙の日記を前に「どう処分しようかな…」と思うことのほうが多かったような気がします。
5年日記を使い続ける理由のもう一つは、過去に何があったかを日常的に見返すことができるからです。
あえて昔の日記を引っ張り出す手間がなく、必然的に目に入ることがポイント。
これが連用日記の大きな特徴で、1ページにその日付が縦に5年分並んでるというだけのスタイルが、やってみるとすごく面白い。
年数が経つにつれ、上の段には数年前の今日の記録が溜まっていきます。
過去の今日、楽しかった思い出、嬉しかったこと、ツラくてもがんばっていた自分の様子が書いてあると、「あぁ、こんなこともあったなー」「あれからもう3年も経ったんだ!」とか、ささいなことでもすぐに思い出すことができます。
そして自分が考えてたこと、悩んでたこと、当時と比べて成長した点などが、同じ日や時期にポイントを絞って見ることで俯瞰できてよくわかります。
当時の自分を愛おしく思ったり、「あのころと比べて成長したな―」と頼もしく思えたり、「全然変わってないな…」と今の自分に喝を入れてみたり。
1日のなかで自分をちょっと見つめなおす時間は、結構リフレッシュになったりしますよ。
連用日記を楽しむためのコツ
- 無理に毎日書かなくていい
- 出来事がない日は、ささいなメモでもいい
- 思い出したくないほど嫌なことは書かない
毎日書かなくてもいい
学生のころや若いころは書くこともたくさんあったけれど、大人になると毎日そんなにたくさんは思いつかないですよね。
私は、お出かけしたことや仕事でがんばったこと、体調変化や日常の出来事などを記入することが多いです。
それでも何にも思いつかないときは空白でももちろん良いのですが、おすすめは、自分の興味があることをメモしておくこと。
例えば、
興味があることは振り返ったときに思い出しやすいし、意外と役に立ちます。
私は四季や食に興味があるので、天気や気温、季節の花の開花情報、旬の食材を食べた日や、それらもなければその日の食事メニューを簡単にメモしています。
花の情報はお散歩のときの参考になっているし、季節限定のケーキを食べた記録なども来年タイミングを逃さずに買うことができて便利です。
時事ネタや気象情報なども、見返すとなかなか読みごたえがあるのでおすすめです。
書かなければきっと忘れているであろう、ほーんとにくだらないようなことでも、案外記憶のトリガーになってくれるので楽しいですよ。
また仕事内容などが書いてあったりすると、そのときは気付かなくても「当時の自分は意外とよくがんばってたなぁ」と思えたり、周りに協力してもらったことにも改めて気付かされたりします。
当時は真剣に悩んでいたことも今はすっかり解決していたりして、時の流れとともに成長を感じられるかもしれません。
記憶はどんどん薄れていくけど、定期的に目に入ることで思い出す回数が増えて、結果的に記憶が定着しやすくなったように感じます。
思い出したくないほど嫌なことは書かない
ネガティブな出来事は、多少のことであれば時間が経つにつれて、懐かしさや成長記録として昇華されることもありますが、見るたびに動揺してしまうぐらいイヤな思い出は書かないほうが良いのかなと思っています。
連用日記では過去のことを定期的に目にする機会があるので、そのたびにツラい記憶がよみがえってくるのなら、日記帳に書くのはやめましょう。
それでも「念のため記録には残しておきたい」というときは、ルーズリーフなど別の紙に書いて保管しておくのがおすすめです。
将来また読み返したときに「やっぱりいらな~い!」と思ったら、その紙だけ捨ててしまえばOK!
連用日記のデメリット
- 途中で飽きても変えられない
- スペースが足りないこともある
- 残しておきたくないことを書いてしまったとき、まるごと処分しにくい
途中で飽きても変えられない
5年日記は、当然5年使い続ける前提なので、途中で飽きても変えられません。
いや、もちろん変えてもいいのですが、1年手帳を使い切れなかったときよりももったいなさと罪悪感が倍増します。
飽きがこないよう、デザインはとくに気に入ったものや、もしくはシンプルなものを選ぶと良いでしょう。
でも個人的実感としては、「飽きる」を通り越せば「慣れる」し、使い込むほどに愛着も湧くので大丈夫です。
スペースが足りないこともある
書きたいことが多い日は、1日分のスペースが足りないこともたまにあります。
私の使用してきた3冊にはすべて、巻末にフリーページがあり、書き足りないときにはそちらに追記していました。
他にも、書かなかった過去のスペースを活用して、そこにも書いたりします。
フリーページの枚数はさほど多くはないのですが、足りなくなったことはありません。
もしくは特別なことは便せんに書いて、挟んで保管しておくというのもおすすめです。
残しておきたくないことを書いてしまったとき、まるごと処分しにくい
激しい感情のままに書きたいときもあるかと思いますが、見返すとだいたい恥ずかしい内容だったり、きつい言葉になっていたりしませんか?
誰にも見られたくないからと処分しようにも、連用日記は思い出や記録がギュッと詰まっているので、簡単には捨てられないことがデメリットの一つ。
そこで私は、日記帳に書くのはその日の出来事とちょっとした感想を中心にして、感情丸出しで思いきり書きたいことは別のノートや紙に書くようにしています。
これならあとから遠慮なく処分できるからです。
一部分だけ消したいときは、シールやマスキングテープ、可愛いデザインペーパーを貼ったり、マーカーで塗りつぶしたりして隠すこともできます。
連用日記の選び方のポイント
- 1日あたりのスペースの広さ
- 開いたときにフラットになるかどうか
- 日付の印刷の有無
- 連用に耐えられる丈夫さ
1日分あたりのスペースの広さ
書きたいことや書く量は人によってさまざまなので、自分が書きたいと思う内容を想定して決めましょう。
1ページを縦にも分割しているタイプや、同じ大きさなら年数の長いもののほうがスペースは狭くなります。
自分のペースをつかむため、最初は3年連用など期間の短いものから始めてみると良いかもしれません。
私も最初の1冊は空白だらけで、いまももちろん空白はありますが、だんだん書き込む日が多くなってきています。
先にお話したような連用日記の程よい心理的負荷と、続ける楽しさ、自分なりのゆるルールでだいぶラフに続けています。
開いたときにフラットになるかどうか
長く使うものなので、使用時のストレスがなるべくないものを選びましょう。
連用日記は作りがしっかりしていて、開き方もフラットに近くて書き込みやすいものが多いです。
紙の手触りや書いたときの感触など、こだわりポイントはさまざまあるかと思いますが、なるべく心地よく続けられそうなものがいいですね!
日付の印刷の有無
連用日記には、最初から日付が印刷されているタイプと、自分で書き込むタイプがあります。
また、西暦が記載されているものや月日だけのものもあります。
1月1日始まりの日付が印刷されているタイプは、いちいち記入する手間が省けるのでラクです。
反対に自分で書き込むものは、手間ではありますが好きな日付から始めることができます。
自分の誕生日や記念日など、特別な日から始めたいという方には日付なしがおすすめ。
Amazonで日付なしの日記帳を調べてみたところ、3年連用がほとんどで、5年や10年では日付入りのものが多かったです。
連用に耐えられる丈夫さ
現在使っている5年連用日記は、ハードカバーの本のようなタイプです。
重さはありますが、仮に5年間毎日書けば1800回以上も開閉を繰り返すことになるので、丈夫でしっかりしたもののほうが適しています。
ちなみに2冊目は「手帳は高橋」でおなじみの高橋書店、3冊目は「PAJEM(ペイジェム)」の5年連用日記を使用しています。
記入した回数が明らかに多い3冊目 「PAJEM(ペイジェム) は、開いた回数に比例して背表紙の部分が多少やわらかくなり、味が出て愛着が湧いてきます(柔らかくなっても、使用や保管にはいまのところまったく問題ありません)。
連用日記なので基本的にはどれも丈夫に作られているかと思います。
結果、ずぼらな人にこそ連用日記
連用日記は、日記を書きたいけど続ける自信がない人、今までたくさんの手帳を無駄にしてきてしまったなと感じている人におすすめです。
書かない日があっても、空白ページの存在感が年1冊の手帳と比べるとだいぶ気にならなくなるからです。
実は私も、1冊目と2冊目(計8年間)は見開き真っ白のページがたくさんあり、3冊目になってようやく、見開きオール白紙状態というのはなくなりました(落書きや一言日記でごまかしてはいますが)。
一度やってみると、たとえ書くのをサボった日があっても、1年ごとの日記よりは書いてあるな、見直す価値があるな、面白いな、と感じられると思います。
あまり気負わずに、ぜひのんびり楽しんでください。
とはいえ続くかわからないのに、初期投資3,000円前後もかけるのは勇気がいりますよね。
でも5年で3,000円前後の連用日記であれば、1年あたり600円程度。
雑貨屋さんや本屋さんなどで販売している可愛い年間手帳は1冊1,000~1,500円ぐらいするので、毎年買うよりもコスパはいいのではないでしょうか。
1日分の書くスペースの大きさはデザインや年数によっても違いがあり、書きたい内容・分量に合わせて選ぶといいかと思いますが、私には5年日記がちょうどよかったです。
自分史10年が、たった2冊でまとまってしまうシンプルさ。
今は能率の『ペイジェムメモリー5年連用日記A5 ローラアシュレイ(ピオニー)』というのを使っています。(2022年からのものは『手帳は高橋』の高橋書店さんの日記に決めました⇒『【5年連用日記】高橋書店とペイジェムの違い』)
手帳好きにとって、日記帳の新調は一大イベント。数か月前から吟味してじっくり選ぶのが楽しみで、ワクワクが止まりません!!
すっかり長くなってしまいましたが、「普段そんなに書くことないし書く気分にムラがあるけど、日記を始めたい」という方におすすめしたい、連用日記のご紹介でした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!