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慢性便秘症の薬『モビコール』を8ヶ月試した感想

慢性便秘治療薬 モビコール

前回は『グーフィスを試した感想』について書きましたが、今回はその続きです。

グーフィスをやめた後、モビコールという慢性便秘症治療薬を試すことになりました。

この薬は、グーフィスと違ってすぐには効かず、効果が数値化しにくかったので、主に言葉で感想を書いていきます。

モビコールに至るまでに、リンゼスとアミティーザというお薬も1度ずつ処方されたのですが、これらについても簡単に書きたいと思います。

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モビコールとは

「モビコール」は2018年11月に発売された、グーフィス同様に比較的新しい慢性便秘症の治療薬で、水に溶かして飲む粉状のお薬です。

  【薬理】

主成分のマクロゴール(ポリエチレングリコール)の浸透圧効果により、腸管内の水分量が増加します。それに伴い、便の水分含有量が増え柔軟化、便容積が増大することにより、生理的に大腸の蠕動運動が活発化します。また、腸管内の水分増加により、排便がより滑らかになると考えられます。(後略)

出典:おくすり110番へのリンク

短くまとめると、

  1. 薬の成分の浸透圧効果で腸の中の水分量を増やして便を柔らかくし
  2. 便のかさが増すことによって、自然と蠕動運動を促して排便につなげる

というお薬です。

これだけ読むと、塩類下剤の酸化マグネシウムの働きと似ていますね。

実際に酸化マグネシウムも飲んだことがありますが、効き方は似ているように感じました。

モビコールは2歳以上から服用できますが、年齢により服用量の目安があります。

12歳以上では通常、1日1回2包から飲み始め、症状に応じて適宜増減していき、もっとも多い場合で1日6包まで(ただし1度に飲む量は4包まで)を医師と相談しながら調整していきます。

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服用期間と量

前回の記事でも軽く書きましたが、私はもともと便秘症です。

昔からなので慣れてはいるんですが、便秘がひどくなると気持ち悪くなったりするので、病院に相談することにしました。

モビコールの服用期間は約8か月。1回につき2包を1日3回で処方されました。

グーフィスの時と同様に、今回も効き具合に応じて量を自分で調整していい、とのことだったので、まずは1包×1日3回の飲み方から始め、様子を見ながら効かないときは2包にしたり、効き過ぎたら1/2包、または回数を減らしたりしていました。

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味、溶かし方

検索すると「モビコール 味 まずい」などと出てくるので、味も気になっていたのですが、確かに美味しくはありません。

モビコールは1包につき60ml(コップ1/3ぐらい)の水に溶かして飲みます。水以外のジュースなどでもOKです。

水に溶かしたモビコール

水で溶かしたものは少ししょっぱさがあって、ほんのりとろみがつく感じがします。

味はまあ我慢できるにしても、においに敏感な私は、飲んだ後の風味が苦手でした。

ペットボトルとかプラスチックを溶かしたような(※イメージです)、飲んではいけない何か科学的なものを飲んでるような風味がフワッと鼻から抜けるので、最初はこれが気持ち悪かったです。でもそのうち慣れます!

試しにりんごジュースで溶かしたらモビコール自体の味はほとんど気にならなかったのですが、それに慣れてしまうとジュースでしか飲めなくなると思い、水で溶かして飲んでいました。

水の中でダマになるのでやや溶けにくい気もしますが、諦めずにくるくる混ぜ続ければ溶けます。

モビコールの効き方

もともと便秘薬の効き始めが遅い体質なので、モビコールもすぐには効きませんでした(ビビりなので1包から始めたせいもあると思いますが)。

お通じ

最初の数日間は全く変化なし、さらに数日後からなんとなくグルグル鳴り始めてお腹が張ってくる、さらに数日後にやっと便通あり。

便秘状態から薬を飲み始め、実際に出るまでには平均して5日ほどかかっていました。

このサイクルが型となっていて、

便秘

 

モビコール飲む

数日、音沙汰なし

出始める

軟便or下痢状態になる

効き過ぎて服用中止

を大体1カ月のスパンで繰り返す状態。

効果としては、出掛けられないぐらいお腹を壊すことは少ないですが、なんとなく常にお腹の調子が悪く、出る時間もまちまち…。

お腹の調子が気になって、あまり活動的になれない毎日でした。

ちなみに、トータルで見ると「1回1包×1日3回」の飲み方が多かったです。

効き始めが遅いのは1回の量が少なかったからだとも考えられますが、効き始めるとこの量でも柔らかめ~下痢状になってしまうので、「1回1包×1日3回」を基本に調整していました。

便の状態

便の状態はほぼ軟便(泥っぽい)~下痢気味が多く、するんと出る感じではありません。

先ほどのサイクルの『⑥効き過ぎて服用中止』の頃には、腹痛があって下痢状態でした。

今モビコールを飲んでいて同じような軟便状態になる方、トイレの汚れが気になりませんか?

もうやっているかもしれませんが、そんな時は用を足す前に、便器に数枚トイレットペーパーを引いておくと汚れ防止に良いですよ!

以上、突然の豆知識でした(^^;

こうして自分のちょうどいい量を見つけようと8ヶ月頑張ってみたものの、状態は変わらず、最後は服用をやめても腹痛と軟便が続いて辛かったので、今度は下痢の症状で受診するようになってしまい、モビコールは終了となりました。

飲んだ感想

トイレ

個人的な感想です。

良いと思った点

  • 快適ではないものの、一応出ることも多い
  • 刺激性下剤のような、激しい下痢や腹痛にはなりにくかった

使いづらいと思った点

  • 味は美味しくはない
  • 飲んですぐには効かなかったし、自分に合う量の調整が見つからなかった
  • 軟便~下痢状が多く、毎日なんとなく腹痛が続いてトイレの心配ばかりしていた
  • 薬価が高め(エーザイ株式会社のサイトによると1包83.90円)
  • 溶かして飲む手間が掛かるので、外出時は面倒かも

個人差があるので、ちょうどいい感じに効く方ももちろんたくさんいると思いますが、私はそれが難しかったのと、同じような効果なら酸化マグネシウムは1錠5.7円なので、比べると費用対効果は良くないかなぁと思い、このような評価となりました。

こぼれ話(リンゼスとアミティーザ)

グーフィスからモビコールに代わるまでの間に、リンゼス→アミティーザという順で2種類の便秘薬を試しています。

リンゼスとアミティーザの写真
左:リンゼス  右:アミティーザ

簡単に説明すると、リンゼスは腸内の水分量を増やして排便を促し、大腸の痛覚過敏を抑えて、腹痛・腹部不快感も改善してくれるお薬です。

アミティーザは、小腸での水分分泌を増やして便を柔らかくし、排便を促すお薬です。

2種類とも、最初だけはグルッという腸の動きを感じたことがありましたが、残念ながら効果がほとんど感じられませんでした。

それに加えてアミティーザは私の場合、飲むとなんとなく気持ち悪くなってしまう…。薬が原因ではないかもしれませんが、毎回そうなるので怖くて飲めなくなり、この2つはそれぞれ2週間分、1回だけの処方で終了しました。

今の状態

最終的に、モビコールを飲んでなくても腹痛や軟便・下痢の症状が続くようになってしまい、服用を中止したのですが、現在の状態は落ち着いています。

 

元の通り基本便秘気味ではありますが、たまに自然なお通じが来るようになりました。以前のように1週間出ないこともありますが、数日おきに出ることもあります。

一般的には良いサイクルとは全く言えないけれど、薬に頼らずお通じがあるというだけでも、ちょっと前の私と比べるとかなりいい状態で、薬を使うとこのサイクルが変に崩れてしまうので、このままでいます。

たまに余っているモビコールを服用することもありますが、相変わらずすぐには効かないし、そのうちお通じがあるので、薬の効果なのか自然なお通じなのか分かりません。

それなら別に飲まなくてもいいや、と。

ということで私のモビコール体験もひとまず終了となったわけです。

便秘で悩む方が目指すのは、やはり自然なお通じ!!ではないでしょうか?

私もそれに憧れて今まであれこれ試してきましたが、これからも快腸を目指して、薬以外にも色々とチャレンジしたいと思っています。

そのひとつとして、年齢的にも人生の折り返し地点を過ぎたので、お腹の調子を知るために人生初の大腸内視鏡検査を受けてきました!

その様子はこちらから⇒「40代、初めての大腸内視鏡検査の体験談」

鎮静剤を使ってほぼほぼ眠っていましたが、途中ちょっとだけ覚醒しました。

ご興味のある方はぜひご覧ください。