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40代、初めての大腸内視鏡検査の体験談

前回はモビコール、前々回はグーフィスと、慢性便秘症の治療薬を試した話をしました。

やはり便秘や下痢など腸内環境に不安がある方は、ある程度の年齢になると頭をかすめるのではないでしょうか?

大腸内視鏡検査!!

私もずぅぅぅっっっと気になっていました。が、こわくて避けていました。

でも、40代を迎え、人生折り返し。

ここいらで一度検査して、安心して残りの人生を再スタートさせたい!と、検査を受けることにしました。

今回は、そんなおっかなびっくりの大腸内視鏡検査(受けて良かったよ!)のお話です。

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病院選びと、大腸内視鏡検査前に聞いてきたこと

大事なのが、自分に合った病院選び。

私の条件としては、

  • 眠っている間に受けたい
  • 当日の下剤は、家じゃなくて病院で飲みたい
  • なるべく通いやすいところが良い 

この3つでした。

これを元に検索しまくった結果、3つの条件も満たしていて、以前に一度だけお世話になったことがある個人病院にしました。

意を決して病院に電話をすると、内視鏡検査の予約が込み合っていて、検査日が2か月後になるとのこと。

検査日の1週間前ぐらいに、説明を受けたり、前日に飲む下剤とレトルトの検査食を受け取るために受診しました。

その際に改めて質問したQ&Aがこちらです。

Q:正直、検査がこわいです。

A:検査前に注射で鎮静剤を使うから、個人差はあるけどだいたいの人は眠ってます。

Q:昔、開腹手術をしたことがあり、もし癒着とかあったら痛みますか?

A:痛み止めも使うから大丈夫ですよ。

Q:生理に当たってしまったらどうなりますか?

A:検査には全然問題ないです。

Q:元々便秘症なんですが…。

A:前日から下剤を飲むから大丈夫ですよ。

Q:食事について

A:当日の朝は何もつけないパンやコーヒーなど簡単なものにして、昼と夜は検査食を食べてください。

などなど、先生や看護師さんに疑問点や不安なことを余すことなく相談しておきました。

検査食がこちら。2食分入っていて1200円でした。

大腸検査食 エニマクリンCS
大腸検査食「エニマクリンCS」

病院のホームページでは『食事内容が不安な方には検査食もあります』と書いてあったのですが、大腸内視鏡検査を初めて受けるからか、何も聞かれなくても用意されていました。

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検査当日までの大まかな流れ

  • 検査日2か月前

・電話で検査日の予約を取る

  • 検査日5日前(受診

・説明を受ける

・下剤と検査食をもらう

  • 検査日前日

・昼と夜は検査食

・夜は下剤

  • 検査日当日

・当日8時半までに病院へ

・9時から下剤飲み始める

  • 14時過ぎ~検査

という流れでした。

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検査前の食事で気を付けたこと

ここからは検査当日までの食事と検査食、前日に服用する下剤についてお話していきます。

病院で、注意事項が書かれた用紙をもらいました。

検査前日の食事は消化のよいものをとり、夕食は午後9時までに済ませることと、避けてほしいものとして、

  • 繊維の多い野菜(ねぎ、ごぼう、たけのこなど)
  • 海藻類(わかめ、こんぶ、ひじきなど)
  • 種の多いもの(いちご、キウイ、メロン、ごまなど)

とだけ記してありました。

ただし私は元々便秘症なので、5日くらい前から食事に気を配る生活です。

乳製品はOKというサイトもあれば、カメラが濁るからダメ、など検査前の食事についてのネットの情報もマチマチでした。

結局、数日前までは乳製品も食べ、あとはなるべく食物繊維の少ないものをよく噛んで食べるようにしていました。

2~3日前からはおかゆやうどん、ロールパンなど、徹底して消化の良いメニューです。

温玉乗せうどん

温玉乗せうどん ♪

そして当日、朝はトーストのみ、昼と夜は検査食。

大腸検査食 昼 ゼリーミール

大腸検査食・昼「ゼリーミール」

昼のゼリー飲料は2パック入っていたので、お昼とおやつとして、時間差で飲みました。

右は中身を出してみた様子です。緩めのゼリー飲料で、リンゴ味でした。

ビスコもありましたが、苦手なので食べませんでした。

大腸検査食 夜 煮込みハンバーグと白がゆ

大腸検査食・夜「煮込みハンバーグと白がゆ」

前日にお肉なんていいの!?と思いましたが、消化に良いとされる鶏肉でできた煮込みハンバーグでした。

レトルトっぽいにおいも気にならないし、しばらく質素な食事を続けてきたので、何も気にせずがっつりした食事ができるのは、ちょっとテンション上がります。

2食分で1200円は高いかなと思ってましたが、買ってよかったです。

よーく噛み締めて夕食を味わったあとは、21時から下剤タイムです。

大腸検査前日の下剤 マグコロールP

大腸検査前日の下剤

50gもの大量の粉末を、150mlの水に溶かして飲みます。

味は、ものっっっすごく濃いポカリスエットです。

ポカリの粉末の量を間違えて作っちゃったような、甘くて濃い~味。

これを飲めば前日までの準備は全て終わり、当日を迎えるのみになりました。

大腸内視鏡検査当日朝~検査ができるようになるまで

当日は食事は不可、水分のみ可。

朝8時半までに病院に向かいます。

まずは診察

前日に下剤を飲んだものの、排便はないことを伝えると、「下剤で出やすくなってるから大丈夫」とのことでした。

「検査中に眠るかどうかは人にもよるけど、鎮痛剤と鎮静剤を使うし絶対痛くないから大丈夫」と言われ、少し安心します。

それから、4~5人ほどがゆったり過ごせるような広さの部屋に案内されました。この日は私しかいなかったので、一人でのんびり過ごせます。

部屋にはテレビやDVD・本、お茶や飴玉などが用意されていました。

そんな心遣いがされているとは知らず、私はリュックがパンパンになるほど暇つぶしグッズや、飴・飲み物を持参して行きました。

朝9時から下剤スタート!

大腸内視鏡当日に飲む下剤 モビプレップ

大腸内視鏡検査当日に飲む下剤「モビプレップ」

写真左のモビプレップという薬は、粉を2の水に溶かしたものですが、これはすでに溶かした状態で用意されていました。

右は、下剤の合間に飲む水です。

飲み方の用紙を見ながら、看護師さんから説明を受けます。

  • コップ1杯(約180ml )あたりを、10~15分かけて排泄液が透明になるまでゆっくり服用する。
  • モビプレップ約1リットル服用ごとに、水コップ3杯程度(約500ml)を同様にゆっくり飲む。
  • 1リットル服用途中で、排泄液が透明になったら服用を中止し、モビプレップ服用量の半量の水を飲む。
  • 飲んでもいい水分は、水またはお茶全般(砂糖、ミルク不可)。スポーツ飲料、乳製飲料、ジュース、お酒は不可。

途中で具合が悪くなったらすぐに言ってくださいということと、排泄液が透明になったら確認させてください、とのことでした。

モビプレップの味ですが、思ってたよりは飲みやすく、甘めで濃いめのスポーツ飲料に酸味が加わった感じです。梅ジュースのような味だとネットで見かけたのですが、そう言われればそんな気もします。

マズくて飲めない…なんてことはなかったです。最初のうちは。

下剤効果の現れ方

9時から服用開始し、6杯目を飲み終わった10時頃に1回目のトイレへ。

その後も説明されたとおりに規定量の下剤と水分とを交互に飲みつつ、看護師さんによるトイレチェックも入りますが、なかなか合格ならず。

早くきれいになれば、そこで下剤服用中止なのですが、私は開始から4時間半でモビプレップ全部と、水やお茶などが1リットル、水分だけで合計3リットル飲んでいます。

ここまででトイレは合計12回。

最初は冷たくて飲みやすかったモビプレップも、途中からぬるくなって、味に飽きてきます。

爽やかだった酸味も、飲みやすかった甘みもくどく感じてくるので、飴や少量のお茶で口直ししながら飲んでいました。

モビプレップ(腸管洗浄剤)は、市販の下剤のようにキリキリ痛むというより、まさに腸内を洗い流すように、ただ水分が出ていくといった感じ。

最初に看護師さんから、「何回もトイレに行くことになるので、ウォシュレットは長くやり過ぎず、優しく押さえる程度に拭いてください」とアドバイスがありました。

もし家にウォシュレットがない方は、病院での下剤服用がおすすめです!!

検査は14時からの予定でしたが、時間は迫るのにまだ腸がきれいにならない!!

結局看護師さんでは判断がつかず、最終的に先生に見てもらい、「洗いながらやるから大丈夫!」ということで、OKとなりました。

いざ、検査!!鎮静剤の効果はなかなかスゴイ

約5時間過ごした部屋に名残惜しさを感じつつ、急いで荷物をまとめて検査室へと移動。

移動の合間に看護師さんに「検査の途中でまたトイレに行きたくなったらどうすればいいんですか?」と素朴な疑問をぶつけてみました。

どうやら腸を洗いつつ、同時に水を抜き取りながら検査をするから大丈夫なのだそうです。ハイテク!!

検査

検査室では、下半身だけ不織布の紺色のハーフパンツに着替えます。

この検査用パンツは、お尻の部分の穴が白い糸で縫われていて、検査時はこの糸を引き抜き、そのまま検査ができるようになっています。

まずは左肩の辺りに鎮静剤&鎮痛剤入りの筋肉注射。液が入っていくときがけっこう痛かったです。

注射したところをぐりぐりマッサージされ、部屋を暗くされて検査台で少し休みます。

持参したお気に入りのフェイスタオルを顔にかぶせて、早く眠れるよう深呼吸していると、すぐに眠ってしまいました。

先生の「はい、じゃあ始めまーす!」という大きな声に目が覚め、検査パンツの糸を取っているような感覚がしましたが、またすぐに眠ってしまい、カメラが入るのさえ分かりませんでした。

途中で、「痛い、痛ーい…」という自分の発した細い声でまた目覚めると、通過中のカメラを押さえるように、看護師さんがお腹に手を当ててくれています。ボーっとしながらもあったかい手のぬくもりと、お腹の中ではカメラがうごめいているのを感じました。

頭上に画面があったので、自分の腸内を見ようと思ったのですが、瞼が重くて目を開けていられず、またすぐ眠りに落ちてしまいました。

今度は「はい、これ以上進めないからこれで中止しまーす!」と、また先生の大きな声がしました。

え!せっかくここまで来たのに途中でやめるの!?と慌てた私は、「大丈夫です!」と、やって欲しいアピールをしましたが、「これ以上やると危ないから!」と強めに言われ、「はい、抜きまーす!」という声を聞きながらまた記憶がなくなりました。

その後、移動ベッドで休憩用の部屋まで運ばれました。

隣のベッドにも誰かいたようですが、夢うつつで私はただただ心地よい眠気の中。

「お腹が張ってくるので、ガスはどんどん出してください」と言われたあと、そのまままた眠ってしまいました。

1時間ぐらいして、すっきりした気分で目覚めたときは、 お腹が張る感覚はまったくなく、ぺったんこです。

気分も良かったのですが、今考えるとこのときはまだ鎮静剤が効いていたんだと思います。

鎮静剤の効果

検査中、確かに痛いときもあったんだとは思いますが、『痛いと言っていた記憶』だけで痛み自体の度合いは覚えてないので、恐怖感が残ってません。痛いって言ってたな~、ぐらいの他人事のような感じ。

音の刺激などでたまに目覚めるけど、だいたいは強い眠気の中にいて、またすぐ眠りに引き込まれてしまう、という状態でした。

もし、鎮静剤を使用せずにまともに痛みを感じていたら、この先二度と大腸内視鏡検査なんてやりたくないと思っていたかもしれませんが、痛みを覚えてないので恐怖感がなく、またやってもいいかと思っています。これが鎮静剤を使用して良かった点でした。

ただ診察などの検査後については、覚えてはいますが、少しふわふわしたような感じでした。

いつもより気分がいいだけだと思っていましたが、あとになって考えてみると、まだ鎮静剤が効いていたんじゃないかと思います。

『鎮静剤を使う場合は、バイクや車の運転はしないでください』と注意がありますが、そのときは大丈夫だと思っていても、本当に絶対にしない方がいいと思います。

検査後の診察と、大腸内視鏡検査にかかった費用

検査では、腸の奥のほうが洗浄しきれてなくて、あとちょっとでしたが最後まで行けなかったそうです。ほかの部分に関しては問題なし!で、腸内の画像の用紙をもらいました。

見れなかった部分は、CT検査をしてみては?ということだったので、その後、ほかの病院でCT検査を受け、問題なしでした。

その後は通院の必要もなく、これで検査は終わりです。

大腸内視鏡検査にかかった費用は

  • 検査前の診察(検査食、下剤代含)…2180円
  • 検査日…6,920円
  • 合計…9,100円

でした。

そのほか思ったこと

持ち物

持参したものと、病院で用意してあって、良かったものです。

  1. 温かい飲み物
  2. ひざ掛け
  3. 口直し用の飲み物
  4. あめ
  5. 暇つぶしグッズ
  6. リラックスできるもの

1と2は、病院で用意されていたものです。

冷たい下剤を飲むので、身体が冷えてしまうことがあります。

病院で用意されてるかもしれませんが、冷え性の方は特に、あると便利ですよ。

3と4は口直し用です。ドリンクの内容は、

  • 水やお茶類(砂糖、ミルクは使用不可)はOK
  • スポーツ飲料、乳性飲料、ジュース、アルコール、砂糖・固形物が入っている飲料はNG

だそうです。

あめも、ミルク成分など入ってない、透明なあめのほうがいいようです。

あとは本や音楽プレーヤーなどの暇つぶしグッズ、私のように緊張してしまう方は、普段気に入って使ってるものなどリラックスグッズを持っていくのがおすすめです。

私はお気に入りのフェイスタオルを持っていきましたが、優しい肌触りといつものリラックスできる香りで、安心して早く眠れたような気がします。

好きな柔軟剤の香りがするハンドタオルなどでもいいかもしれませんね♪

便秘症の人は事前準備を念入りに!?

前日の下剤以外にも、家にあった下剤を数日前から服用していましたが効かず、検査前も便秘状態でした。

先生には「出やすくなってるから大丈夫」と言われましたが、5日ぐらい前から食事に気を使っても、モビプレップ2リットル全て飲み切ってもきれいになりきらず、腸の奥の奥までは進めませんでした。

もしかしたら昔の開腹手術の影響があったのかもしれませんが、普段から便秘症の方は、早めに検査に向けての食事に切り替えて、便秘対策をしておいたほうが安心かもしれません。

でもやっぱり、大腸内視鏡検査を受けてよかった

大腸のイラスト

年齢を重ねるほどに、なにか不調があると不安は増すばかり…。

もしも今後大きな病気になったら、「あの時検査しておけばよかった!」と後悔するんじゃないか?

なーんて、こわがりな私は考えに考え、怯えに怯えてやっと決心した大腸内視鏡検査でした。

結果、やっぱりやってみてよかったです。

とりあえずは大きな病気ではないというお墨付きがあると、必要以上に不安がることが減ります。

昔からお腹が弱かったし、こういう『体質』なんだといい意味で諦めがついて、今までのようなちょっとぐらいの不調ではそれほど慌てずに、受け入れることができるようになりました。

準備は多少大変でも、鎮静剤で検査中はほぼ寝てるし、痛いと言っていた割に痛み自体は全く覚えてないので、こわくないです。

長年の不安がひとまず解消されたこの安心感を思えば、この歳で一度は見てもらってよかったなと思える検査でした。

なかなか気が進まない検査だと思いますが、もし受けることになった時にちょっとでも参考になったら嬉しいです。

その後1年以上経ち、今度は初の胃カメラ検査することになりました。

そのときの体験談はこちら⇒『40代、ずっと避けてきた胃カメラ・初体験!【鎮静剤あり】』